2017年からスタートした、MGC(マラソングランドチャンピオンシップ)ですが、2018年の名古屋ウィメンズマラソンで一段落といった感じです。
東京オリンピック2020の第一関門であるMGCの内定者リストが気になりますよね。
今回は最新版MGC内定者リスト一覧と東京オリンピック2020年の代表選手について予想していきたいと思います。

目次
2018年最新版!MGC内定者ファイナリスト一覧!
■男子■
名前 | 所属 | 自己ベスト | 出場権を獲得した大会と記録 |
大迫傑 | Nike ORPJT | 2:05:50 | 第71回福岡国際マラソン 日本人1位(2:07:19) |
設楽悠太 | Honda | 2:06:11 | 東京マラソン2018 日本人1位(2:06:11) |
井上大仁 | MHPS | 2:06:54 | 東京マラソン2018 日本人2位(2:06:54) |
服部勇馬 | トヨタ自動車 | 2:07:27 | 第72回福岡国際マラソン 1位(2:07:27) |
木滑良 | MHPS | 2:08:08 | 東京マラソン2018 日本人3位(2:08:08) |
宮脇千博 | トヨタ自動車 | 2:08:45 | 東京マラソン2018 日本人4位(2:08:45) |
山本憲二 | マツダ | 2:08:48 | 東京マラソン2018 日本人5位(2:08:48) |
佐藤悠基 | 日清食品グループ | 2:08:58 | 東京マラソン2018 日本人6位(2:08:58) |
上門大祐 | 大塚製薬 | 2:09:27 | 第71回福岡国際マラソン 日本人2位(2:09:27) |
園田隼 | 黒崎播磨 | 2:09:34 | 第67回別府大分毎日マラソン 日本人1位(2:09:34) |
村澤明伸 | 日清食品グループ | 2:09:47 | 北海道マラソン2017 1位(2:14:48) |
竹ノ内佳樹 | NTT西日本 | 2:10:01 | 第71回福岡国際マラソン 日本人3位(2:10:01) |
中村匠吾 | 富士通 | 2:10:51 | 第73回びわ湖毎日マラソン 日本人1位(2:10:51) |
山岸宏貴 | GMOアスリーツ | 2:10:42 | 第72回福岡国際マラソン 日本人2位(2:10:42) |
福田穣 | 西鉄 | 2:10:54 | 第72回福岡国際マラソン 日本人3位(2:10:54) |
川内優輝 | 埼玉県庁 | 2:08:14 | 第48回防府読売マラソン 1位(2:10:03) |
第71回福岡国際マラソン 日本人4位(2:10:53) |
■女子■
名前 | 所属 | 自己ベスト | 出場権を獲得した大会と記録 |
松田瑞生 | ダイハツ | 2:22:44 | 第37回大阪国際女子マラソン 1位(2:22:44) |
安藤友香 | スズキ浜松AC | 2:21:36 | 第37回大阪国際女子マラソン 3位(2:27:37) |
関根花観 | 日本郵政グループ | 2:23:07 | 名古屋ウィメンズマラソン2018 日本人1位(2:23:07) |
前田穂南 | 天満屋 | 2:23:48 | 北海道マラソン2017 1位(2:28:48) |
岩出玲亜 | ドーム | 2:24:38 | 名古屋ウィメンズマラソン2018 日本人2位(2:26:28) |
野上恵子 | 十八銀行 | 2:26:33 | 名古屋ウィメンズマラソン2018 日本人3位(2:26:33) |
男子13名、女子6名の合計19名の選手がMGCの内定者に決まっています。
この中でも男子の上位3名、特に設楽悠太選手の日本記録更新は日本全国に大きなインパクトを与えましたね。
これで、男子マラソンも東京オリンピック2020でメダル獲得への期待が膨らみますね。
では、基本的にMGCとはどの様なシステム何でしょうか?
続いてはMGCのシステムについて見ていきましょう。
シカゴマラソンで大迫傑選手が日本新記録を更新しましたが、その裏で藤本拓選手が2時間07分57秒で完走。
・藤本拓(トヨタ自動車)
2018年12月2日追記
福岡国際マラソン2018の結果を受けて、以下の選手が新たにMGC内定者リストに加わりました。
・服部勇馬(トヨタ自動車)
・山岸宏貴 (GMOアスリーツ)
・福田穣(西鉄)
2019年2月3日追記
別府大分毎日マラソン2019の結果を受けて、さらにファイナリストが増えました。
・二岡康平(中電工)←NEW
・橋本崚(GMOアスリーツ)←NEW
・岩田勇治(MHPS)←NEW
2019年3月3日追記
東京マラソン2019年の結果でMGCファイナリストが新たに誕生。
・堀尾謙介(中央大学)←NEW
・今井正人(トヨタ自動車九州)←NEW
・藤川拓也 (中国電力)←NEW
・神野大地(セルソース)←NEW
2019年3月10日追記
名古屋ウィメンズマラソン2019の結果でMGCファイナリストが5名誕生。
福士加代子(ワコール)←NEW:2:24:09
前田彩里(ダイハツ)←NEW:2:24:19
上原美幸(第一生命)←NEW:2:25:25
谷本観月(天満屋)←NEW:2:25:28
池満綾乃(鹿児島銀行)←NEW:2:26:07
MGC(マラソングランドチャンピオンシップ)のシステムをチェック!
MGCについて日本陸上競技連盟の公式サイトでは以下のように記載されています。
日本陸連は、2020年東京オリンピックのマラソンにおいてメダルを獲得するため、これまでの実績と課題を基に、オリンピックに向けた強化とリンクした新たな選考方法を実施します
2017年夏から「マラソングランドチャンピオンシップシリーズ(MGCシリーズ)」をスタートさせ、「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」で2枠、「マラソングランドチャンピオンシップファイナルチャレンジ(MGCファイナルチャレンジ)」で1枠(※)を決定します
引用:http://www.jaaf.or.jp/
これはを見ただけでは、ちょっと分かりにくいと思いますので細かく説明していいきます。
まず、東京オリンピックのマラソン代表になるためにはMGC(マラソングランドチャンピオンシップ)に出場することが必要最低条件です。
MGCに参加するためには、MGCシリーズで条件を満たした選手に参加の権利が与えられます。
MGCシリーズのレース一覧
■男子■
・第 71 回・第 72 回福岡国際マラソン選手権大会
・東京マラソン 2018・2019
・第 73 回・第 74 回びわ湖毎日マラソン大会
・第 67 回・第 68 回別府大分毎日マラソン
・北海道マラソン 2017・2018
■女子■
・第 3 回・第 4 回さいたま国際マラソン
・第 37 回・第 38 回大阪国際女子マラソン大会
・名古屋ウィメンズマラソン 2018・2019
・北海道マラソン 2017・2018
上記がMGCシリーズのレースです。
現在MGCシリーズの半分のレースが消化された状況です。
上記のMGCシリーズと東京オリンピック直前に行われる、MGCファイナルチャレンジというものがあります。
MGCファイナルチャレンジレース一覧
■男子■
・ 第 73 回福岡国際マラソン選手権大会
・ 東京マラソン 2020
・ 第 75 回びわ湖毎日マラソン大会
■女子■
・ 第 5 回さいたま国際マラソン
・ 第 39 回大阪国際女子マラソン大会
・ 名古屋ウィメンズマラソン 2020
MGCファイナルチャレンジにおいて、「MGCファイナルチャレンジ派遣設定記録」を突破し
た記録最上位の競技者。
ただし、MGCシリーズに出場(完走)、又はMGCの出場資格を有す
ることを条件とする。
MGCファイナルチャレンジ派遣設定記録は※2019年5月に発表予定です。
MGCシリーズとMGCファイナルチャレンジで条件をクリア出来た選手がMGCに参加することが可能となります。
それでは、MGCシリーズのMGC出場条件について見ていきましょう。
MGC出場条件
■男子■
大 会 | 日本人順位+記録 | 日本人順位+記録 |
福岡国際マラソン | 1-3 位 2:11.00 以内 | 4-6 位 2:10.00 以内 |
東京マラソン | 1-3 位 2:11.00 以内 | 4-6 位 2:10.00 以内 |
びわ湖毎日マラソン | 1-3 位 2:11.00 以内 | 4-6 位 2:10.00 以内 |
別府大分毎日マラソン | 1 位 2:11.00 以内 | 2-6 位 2:10.00 以内 |
北海道マラソン | 1 位 2:15.00 以内 | 2-6 位 2:13.00 以内 |
■女子■
大 会 | 日本人順位+記録 | 日本人順位+記録 |
さいたま国際マラソン | 1-3 位 2:29.00 以内 | 4-6 位 2:28.00 以内 |
大阪国際女子マラソン | 1-3 位 2:28.00 以内 | 4-6 位 2:27.00 以内 |
名古屋ウィメンズマラソン | 1-3 位 2:28.00 以内 | 4-6 位 2:27.00 以内 |
北海道マラソン | 1 位 2:32.00 以内 | 2-6 位 2:30.00 以内 |
ただし、既にMGCファイナリストの資格を有している競技者は、日本人順位に含まない、つまりMGC権利を持った選手が対象レースを走ってもノーカウント扱いということです。
男子ではサブテン、女子では2時間28分前後が目安になりますね。
2018年3月現在のMGCファイナリストは男子13名、女子6名です。
この先もMGCシリーズ、MGCファイナルチャレンジと続いていきますので、MGC出場選手は更に多くなって行きますが、現時点での東京オリンピックマラソン代表選手を予想していきたいと思います。
因みに、MGCの開催は2019年の9月以降が予定されています。
東京オリンピック2020マラソン代表選手を大胆予想!
まずは、男子から考えていきたいと思います。
2018年3月現在の状況から、男子マラソンを考えるとマラソンと、ハーフマラソンの日本記録保持者である設楽悠太選手(HONDA)と、井上大仁選手(MHPS)、大迫傑選手(ナイキ・オレゴン・プロジェクト)の3選手が一つ抜けている感じがします。
この3選手は現在日本長距離界のエースと言っても過言ではありません。
よほどのことが無い限りはこの3選手が東京オリンピック2020のマラソン代表選手になる事が予想されます。



一方の女子ですが、戦国モードだと思います。
現時点で最有力は、大阪国際女子マラソンで初マラソンでMGC出場権を獲得した松田瑞生選手(ダイハツ)でしょう。
自己ベストで考えると、安藤友香選手(スズキ浜松AC)が有利ですが、安定して好タイムを叩き出しているわけではありません。
最近のマラソン界の流れにもなってきている、トラック競技からのマラソンへのシフト。
この流れで考えると、やはりスピードをもった選手が強いように感じます。
松田瑞生選手はトラック出身ですし、今後のレースも非常に楽しみな選手です。
現時点での東京オリンピック2020の代表選手候補としては、松田瑞生選手が筆頭で2番手としては安定感のある前田穂南選手あたりがくるんでは無いかと思っています。
どちらにしても東京オリンピック2020でマラソンが盛り上がって欲しいと思います。
今後もMGCファイナリストが誕生したら随時更新していきたいと思います。

2018年MGCファイナリストまとめ
男子
・設楽悠太 Honda
・井上大仁 MHPS
・大迫傑 Nike ORPJT
・木滑良 MHPS
・宮脇千博 トヨタ自動車
・山本憲二 マツダ
・佐藤悠基 日清食品グループ
・上門大祐 大塚製薬
・園田隼 黒崎播磨
・村澤明伸 日清食品グループ
・竹ノ内佳樹 NTT西日本
・中村匠吾 富士通
・川内優輝 埼玉県庁
・岡本直己(中国電力)2:11:30
・谷川智浩(コニカミノルタ)
・大塚祥平(九電工)
・中本健太郎(安川電機)
・藤本拓(トヨタ自動車)
・服部勇馬(トヨタ自動車)
・山岸宏貴 (GMOアスリーツ)
・福田穣(西鉄)
・二岡康平(中電工)
・橋本崚(GMOアスリーツ)
・岩田勇治(MHPS)
・堀尾謙介(中央大学)←NEW
・今井正人(トヨタ自動車九州)←NEW
・藤川拓也 (中国電力)←NEW
・神野大地(セルソース)←NEW
女子
・松田瑞生 ダイハツ
・安藤友香 スズキ浜松AC
・関根花観 日本郵政グループ
・前田穂南 天満屋
・岩出玲亜 ドーム
・野上恵子 十八銀行
・鈴木亜由子(日本郵政)
・福士加代子(ワコール)←NEW
・前田彩里(ダイハツ)←NEW
・上原美幸(第一生命)←NEW
・谷本観月(天満屋)←NEW
・池満綾乃(鹿児島銀行)←NEW
今回は、MGCファイナリストについて書いてみました。
良かったら他の記事も見ていってくださいね。
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